翻訳する際に日本語に訳しにくい言葉どうしてる?

目次
  1. 業界での言葉の使われ方の傾向を調査する
  2. 読み手がどういう人になるのかを想定する
  3. 時には訳注をつけて解説をする
  4. まとめ

翻訳をしている時に日本語に訳しにくい言葉ってありますよね。

カタカナのままでもわかりにくいし、日本語に訳しても意味が通じない言葉をどのようにするのか迷わされます。

 

実は、翻訳する際にはこの言葉が出てきたらカタカナのまま、この言葉はカタカナ表記をせずにしっかりと日本語に訳すということはきっちりと決まっていません。

特に、IT関連の新しい言語や、車やバイクの部品名や部品の種類の名前などはカタカナで表記される場合もあれば、日本語に訳される場合もあって、そのルールは曖昧です。

 

それでは、翻訳をする際にはどのような時にカタカナ表記をして、どのような時にきっちりと日本語に訳すべきなのでしょうか。

今回は、カタカナ表記をするときとしないときの翻訳家の心得とまではいきませんが、参考となる基準について説明いたします。

この記事を読めば、カタカナとして残すか、日本語に訳すか迷うことが少なくなることでしょう。

ぜひ、参考にしてください。

 

業界での言葉の使われ方の傾向を調査する

わたしたちが聴きなれない言葉であっても、業界では一般的にカタカナ表記で使われている言葉があります。

例えば、最近AIの業界で「copilot」という言葉が頻出するようになりました。

「copilot」とはユーザーの操作をAIを使って補助する仕組みのことを言います。

 

この言葉が出てきた当時は「副操縦士」と訳されることも多かったのですが、最近はマイクロソフトが「コパイロット」という言葉をそのまま製品名に取り入れるようになったため、コパイロットとカタカナ表記をすることが多くなりました。

 

あるきっかけで言葉の使い方が変わることもありますし、時間をかけてカタカナ表記が馴染んでいく場合もあります。

変化の激しい業界の言葉については、常にどのように表記されているのか調査し、確認するようにしましょう。

 

読み手がどういう人になるのかを想定する

翻訳した文章の読み手がどのような人になるのかによって、カタカナ表記にするか、きちんと日本語に訳すか(または日本語で説明するか)が変わってきます。

たとえば、オートバイのエンジンの形式にfuel injectionというものがあります。

 

日本語に訳すと「燃料噴射式」となります。

しかし、バイクショップやバイクの整備に携わる人を対象に書かれたマニュアルなどであればフュエル・インジェクション式とカタカナ表記で記載しても問題はないでしょう。

しかし、バイク初心者向きの雑誌やカタログなどであれば「燃料噴射式」と日本語にきちんと訳す方が親切かもしれません。

 

時には訳注をつけて解説をする

日本語に訳しにくく、カタカナで表記をしても意味が通じない言葉の場合、訳注をつけても良いかもしれません。

これもバイク用語になりますが「double cradle frame」という言葉があります。

日本語でも一般的にダブル・クレードル・フレームと言います。

 

しかし、これもよっぽどバイクに詳しい人でなければダブル・クレードル・フレームが何なのかわかる人は少ないでしょう。

そのような時には訳注をつけることを考えても良いでしょう。

たとえば「Double cradle frames are widely used by Indian bike manufacturers」という文があったとします。

 

この場合は以下のように記載するのが良いでしょう。

 

「ダブル・クレードル・フレーム(訳注1)はインドのバイクメーカーに広く使われています。

訳注1:バイクのフレームの種類。フレームヘッドから2本に別れたフレームがエンジンを囲うような形になっている」。

 

まとめ

翻訳をする際に日本語に訳しにくい言葉に出会うことが頻繁にあります。

その際には無理して日本語に訳すよりも、カタカナ表記として残した方がいい時もあれば、日本語の説明を加えた方がいい場合もあります。

迷った際には以下の3点について確認してみてください。

 

1)業界ではその言葉がどのように扱われているのかを調査する

2)読み手がどういう人になるのかを想定し、読み手の理解力にあった表記の仕方にする

3)カタカナ表記にしても、日本語に訳しても意味がよくわからない場合は、訳注をつけることを考えてみる

 

 

株式会社LA ORG 桝村(https://la-org.com/)

この記事を書いた人

桝村 翼

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株式会社LA ORG 代表取締役の桝村翼と申します。 当社では、英語・中国語・韓国語・フランス語・タイ語・ベトナム語に対応した翻訳・ローカライズ事業を中心に、WordPressによるWebサイト制作、Adobe XD / Photoshop / Illustrator を活用したWebデザイン制作を展開しています。 また、英語学習支援にも力を入れており、小中学生向けの英語学習塾を経営しています。 現在は、世界シェア第4位のグローバル製薬メーカー日本法人様をはじめ、プライム市場上場企業グループ会社様、NASDAQ上場を控えるベンチャー企業様など、業界を問わず多くのクライアントと取引実績があります。 クラウドソーシング(Lancers/CrowdWorks/ココナラ)でも継続的にご依頼をいただいており、SSサロンを通じては翻訳・リサーチ・海外対応等、専門性の高い案件も多くご相談いただいています。 📌 経歴 2015年 神戸市外国語大学 英米学科 卒業 2015年 三井倉庫HD 入社:アメリカ・マレーシアにて物流・フォワーディング業務に従事 2020年 三菱重工業 入社:国産ジェット機「MRJ/スペースジェット」、およびボーイング向けの調達業務を担当 2022年 Schneider Electric 入社:エネルギー分野(UPS)にて海外サプライチェーンを担当 2022年 株式会社LA ORG 創業:翻訳・Web制作・英語教育の3事業を軸に、グローバル支援サービスを提供 🔗 各種リンク 【公式サイト】https://la-org.com 【ポートフォリオ】https://www.portfolio.la-org.com 【Lancers】https://www.lancers.jp/profile/oregonian_office?srsltid=AfmBOop2KwuI5Nr4TQFKMAkwdSj2SAHEAC2A9ZadoikM7A-rmHXQjVdk 【CrowdWorks】https://crowdworks.jp/public/employees/3425349/ 【ココナラ】https://coconala.com/users/2204682?srsltid=AfmBOoqYND8AKR3YqHKQ3-BxWOkyg3sz0PsR36KnLqErFCjzVGkV4nGn

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